SG名
現代美術 × ブロックチェーン
概要
本SGでは、現代美術―現代 (の日本) をギュッと閉じ込めた作品―の制作を目的とします。参加者は自らのバックボーンや問題意識を出発点に、自分の文脈: すなわち「自分がどのように現代を解釈する人間で、どのようなものを後世に残したいのか」に自分で納得できるようになることを目指します。こうした目的から、本SGでは絵画、映像、プログラミング、インスタレーションなど、表現の形式や素材に制約は設けません。ブロックチェーン的な要素を作品に含めることも、推奨こそすれ必須にはしません。他方で、20世紀以降の美術史や現代美術の評価制度に関しては基礎的なインプットを求めます。
運営責任者・担当者
伊東謙介:東京大学 工学系研究科 ブロックチェーンイノベーション寄付講座 特任研究員 博士(学際情報学)
大学在学時にカイカイキキにてアルバイトスタッフを経験し、現在はブロックチェーン技術の研究者およびアーティストとして活動。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻にて特任研究員を務める。近年では、2023年にアートスペースEUKARYOTEにて個展「BUILDING BLOCKS: an homage to Seth Siegelaub」、2025年にdrawCircleGalleryにてグループ展「メディアアートは潰す」を開催した。東京大学ブロックチェーン公開講座において講師も務める。
進め方
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各自が事前課題に取り組み、当日はその内容をもとに参加者同士で議論を行います
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議論は2人または3人組で行い、お互いの事前課題を交換して話し合う形式で進めます
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議論は一定時間ごとに組み合わせを変えながら1コマで複数回実施します
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担当者である伊東自身も参加者の一人として事前課題、それを用いた議論、および作品制作に取り組みます
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オンライン参加も可能ですが、対面での参加を強く推奨します
スケジュール
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実施期間:2026年5月16日(土)から7月25日(土)
前半の議論フェーズ、後半の制作フェーズの2つから構成されます。
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議論フェーズ:
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実施期間:5月16日から6月13日
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曜日・時間:毎週土曜日の10:30-12:00
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実施回数:全5回
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制作フェーズ:
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実施期間:6月14日から7月25日
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期間中、各自で作品制作を行う
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開催場所・参加形態
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会場:東京大学本郷キャンパス 工学部3号館
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オンライン参加:可
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備考:対面参加を強く推奨します
各回の予定
各回の事前課題・準備学習
各回における課題や準備については以下のとおりです。文献についてはSG期間中に読むことを想定しており、必ずしも参加申し込み前に読む必要はありません。
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事前課題の有無:あり (内容は各回の予定に記したとおりです)
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想定作業量:毎週、指定文献を踏まえてA4レポートや作品企画書を作成し、印刷して持参することを求めます
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必読文献: 増補新装 カラー版 20世紀の美術 A Brief Introduction of Art Industry Japanese Art Market 2024
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推奨文献:ART SINCE 1900:図鑑 1900年以後の芸術 増補新装 カラー版日本美術史 増補新装 カラー版 西洋美術史 The Art Basel and UBS Global Art Market Report 2024 Hiscox online art trade report 2023
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提出物:A4レポート、作品企画書、印刷した事前課題、最終作品等
応募要件
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必須
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自分が納得できる水準まで「自分の文脈を作る」意志があること
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自分が納得できる水準まで「文脈を作品に落とし込む」意志があること
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推奨
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公開講座Term1で扱う内容程度のブロックチェーンに関する知識があること
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SGの構成上、美術以外の専門領域を何かもっているとよりプログラムを楽しめるかと思います
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参加形態について(個人・法人)
本プログラムは、以下のいずれの形態でもご参加いただけます。
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個人としての参加:学生・社会人を問わず、個人として応募・選抜を経て参加する形態です。下記「応募方法」よりご応募ください。
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共同研究枠としての活用:企業等の組織に所属する方が、研究の一環として参加する形態です。企業様が抱える具体的な課題に合わせて研究テーマを個別設計し、その解決に向けたリサーチの場として本SGを活用する「共同研究」スキームも提供しています。自社内だけでは完結しにくい課題を、本講座の知見やSGでの多角的な議論と直接接続することで、新たな価値を創り出すことを目指します。
※共同研究スキームでの活用にあたっては、個別の研究計画に応じた研究費等のご負担をお願いしております。 課題設定や実施体制の詳細については、お問い合わせフォーム https://www.blockchain.t.u-tokyo.ac.jp よりお気軽にご相談ください。
こんな方に向いています
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現代をどう捉えるかを、自分自身の言葉で整理し、作品として残したい方
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技法習得ではなく、文脈、美術史、制度との関係を踏まえて作品を考えたい方
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他者との議論を通じて、自分の関心や表現の軸を深めたい方
想定される成果物
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最終的な作品および成果発表会での発表
定員
最大20名程度
選抜方法
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書類選考:応募者数次第では実施の可能性あり
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面談の有無:応募者数次第では実施の可能性あり
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応募多数の場合の扱い:書類選考または面談を実施します
参加にあたっての注意事項
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各回において、事前課題を持参しなかった場合は議論に参加できません
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参加者同士の議論では互いの内面に踏み込むため、失礼な言動は厳に慎んでください
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作品化における形式や素材に関する技術的な指導は行わず、文脈形成と作品企画の精緻化を重視します
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事前課題は印刷したものに加え、メモ用の紙とペンを持参してください
FAQ
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Q: 各回の課題にはChatGPTなどのAIを使ってもよいのでしょうか?
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A: よいです。むしろ推奨します。ただし出力結果に対して自分で納得できるように努めてください。
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Q: 参加者間の議論では何を話せばよいのでしょうか?
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A: お互いの文脈作りに資する内容ならば何でもよいです。ただし、プログラムの構成上相手の内面に踏み込まざるをえないため、失礼な言動は厳に慎んでください。
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Q: 現代美術家は誰もが文脈や同時代性を意識して活動しているのでしょうか?
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A: とくに日本においてそうした人たちはむしろ少数派だと思います (だからこそやらねばと思った)。ただし、たとえ現代美術家が意識せずとも批評家やギャラリスト、学芸員などは作品を文脈や同時代性の観点で評価してきます。
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Q: 自分の文脈や作品のコンセプトは他人に説明したほうがよいのでしょうか?
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A: 自作に対する多様な解釈をどこまで許容するか次第で変わってきます。ただ、説明しない場合でもしっかり考えた上で制作する必要はあると個人的には思います。
応募方法
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Detailed application procedures are currently provided in Japanese only.Please refer to the Japanese version of this website for application information and registration.

Week | タイトル | 事前課題 |
|---|---|---|
Week 0 | 自分の文脈を作る0 | あなたが好きなものを20個以上リストアップせよ (これは参加者間で共有する想定である) |
Week 1 5/16 (土) | 自分の文脈を作る1 | あなたは現代をどう捉えており、その思いは美術史のどの動向とどのように繋げられそうか?A4 1枚以上でまとめよ |
Week 2
5/23 (土) | 制度の現状を知る | 日本に現代美術を産業として根付かせるために必要な施策を提案せよ (政策・ビジネス問わず) |
Week 4
6/6 (土) | 自分の文脈を作る2 | あなたは現代をどう捉えており、その思いは美術史のどの動向とどのように繋げられそうか?A4 1枚以上で再度まとめよ |
Week 3
5/30 (土) | 文脈を作品に落とし込む1 | Week1, 2の結果を踏まえて作品の企画書をまとめよ (5W1Hの明記を必須とする) |
Week 5
6/13 (土) | 文脈を作品に落とし込む2 | Week3, 4の結果を踏まえて作品の企画書を校正せよ (5W1Hの明記を必須とする) |
6/14-7/25 | 制作期間 | |
時期未定 | 成果発表会 | 作品発表と参加者間での相互評価を行う。詳細については検討中 |

