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SG名

暗号 × ブロックチェーン

 

概要

ZKP・MPC・FHEなどの暗号技術を、ブラックボックスとして利用するのではなく、その数学的構造を自ら再構築しながら理解するSGです。理論レクチャーと実装課題を往復しながら、計算を回路として捉える視点、多項式やコミットメントを用いた証明の構造、暗号化状態での計算の考え方を学びます。最終的には、プライバシー保護や計算の正当性を備えたシステムを、自ら設計・実装するための基礎を身につけることを目指します。

 

運営責任者・担当者

 

 

津田 匠貴(Shouki Tsuda):Protocol Researcher, Ethereum CoreDev|Merkle Japan

https://x.com/adust09

楽天でのソフトウェアエンジニア経験を経て、2025年よりNyx FoundationのResearch Engineerとして活動。Ethereum財団より助成金を獲得しVOLE-based ZKの研究・開発を経て、現在はEthereumの耐量子クライアントの開発を進めている。Merkle Japanのコミュニティリードとして、国内の暗号技術エコシステムの育成にも尽力している。


 

目的

  • ZKP・MPC・FHEの数学的構造を、実装を通じて理解する

  • 計算を回路や制約系として表現し、暗号プロトコルとして構成する力を養う

  • プライバシー保護や検証可能性を備えたシステムを、ゼロから設計・実装する基礎を身につける

 

進め方

  • 理論レクチャーとグループワークを組み合わせて進めます。

  • 毎週、実装課題を出します。翌週の金曜日までにGithub上で提出していただきます。

  • 技術を組み合わせたユースケース設計やプロジェクト統合も行います。

  • Discord上でいつでも質問できる環境を提供しますので、気軽に活用してください。

 

スケジュール

  • 実施期間:2026年8月1日~2026年9月12日

  • 開催頻度:週1回

  • 曜日・時間:毎週土曜日

  • 回数:全7回

  • 各回の所要時間:4~5時間(理論レクチャー2時間 + ホワイトボードセッション2〜2.5時間)

 

開催場所・参加形態

  • 会場:東京大学 本郷キャンパス

  • オンライン参加:基本なし

 

各回の予定

※ 各回の予定は予告なく変更になる場合があります。

 

Week 1

Programmable Cryptography
ZK/MPC/FHEの全体像と相互補完的な組み合わせ方を学び、計算を「回路」として抽象化する考え方を理解します。

 

Week 2
MPC
秘密分散法、OT、Garbled Circuitsなど、信頼を分散させるプロトコルの基礎を学びます。

 

Week 3
ZKP I
多項式を用いた計算変換とR1CSの数学的構造を学びます。

 

Week 4
ZKP II
KZGやIPAなどのコミットメント・スキームを扱い、多項式の点評価と証明の基礎を学びます。

 

Week 5
FHE
LWE問題、準同型演算、ブートストラッピングの理論を学びます。

 

Week 6
Applications

Verifiable FHEやzkVMなど最先端リサーチを扱い、Programable Cryptograhyによって実現されるアプリケーションを紹介します。

 

Week 7
Demo
受講者が取り組んだプロジェクトのデモ発表会を行います。


 

各回事前課題・準備学習

  • 事前課題の有無:あり

  • 想定作業量:毎週、理論理解と実装課題に取り組んでいただきます。

  • 必読文献:各回の理論レクチャーに対応する資料を提示予定

  • 推奨文献:各技術領域の実装・研究資料を必要に応じて提示予定

  • 提出物:実装コード、設計内容、中間発表・最終デモに向けた資料等を想定しています

 

昨年のCore Programの内容も参考にしてください。(https://github.com/zk-tokyo/core-program)

 

応募要件

  • プログラミング経験必須(Pythonなど)

  • Git / Githubの基本操作ができること

  • 数学・暗号学の基礎知識(線形代数・確率論など)があると望ましい

  • 週1回の対面ワークショップに参加できること

 

参加形態について(個人・法人)

本プログラムは、以下のいずれの形態でもご参加いただけます。

  1. 個人としての参加:学生・社会人を問わず、個人として応募・選抜を経て参加する形態です。下記「応募方法」よりご応募ください。

  2. 共同研究枠としての活用:企業等の組織に所属する方が、研究の一環として参加する形態です。企業様が抱える具体的な課題に合わせて研究テーマを個別設計し、その解決に向けたリサーチの場として本SGを活用する「共同研究」スキームも提供しています。自社内だけでは完結しにくい課題を、本講座の知見やSGでの多角的な議論と直接接続することで、新たな価値を創り出すことを目指します。

※共同研究スキームでの活用にあたっては、個別の研究計画に応じた研究費等のご負担をお願いしております。 課題設定や実施体制の詳細については、お問い合わせフォーム https://www.blockchain.t.u-tokyo.ac.jp よりお気軽にご相談ください。

 

こんな方に向いています

  • ZKや秘密計算の概念を知っているが、内部ロジックや回路を自分で実装できるようになりたい方

  • 新しい分散型システムやプライバシー保護技術を、数学的根拠に基づいて設計したい方

  • 理論を学ぶだけでなく、数式をコードに落とし込みながら理解を深めたい方

 

想定される成果

  • 各週の実装課題の成果物

  • 各自が設計したユースケースやプロトコル案

  • 最終デモとして統合されたシステム

  • ETH Tokyo等の外部ハッカソンでのリリースを想定したアウトプット

 

定員

100名まで

 

選抜方法

  • 書類選考:あり(下記応募フォームを確認ください)

  • 面談の有無:なし

  • 評価観点:基礎知識、プログラミング経験、グループワークでのコミュニケーション、継続参加可能性、関心領域

  • 応募多数の場合の扱い:書類および面談をもとに選抜予定

 

参加にあたっての注意事項

  • 本SGは理論理解と実装課題への継続的な取り組みを前提としています

  • 毎週の対面セッションに加え、数式をコードに落とし込むための自習時間の確保が必要です

  • 一定の数学・実装負荷があります

 

FAQ

Q. 暗号学の専門知識がなくても参加できますか。
A. 完全な専門家である必要はありませんが、Rustによる実装経験、大学数学の基礎、ブロックチェーンの基本理解は前提として推奨されています。学習意欲だけでなく、継続的に手を動かせることが重要です。

Q. このSGは理論中心ですか、それとも実装中心ですか。
A. 両方です。各回で理論レクチャーを行い、その内容に対応した実装課題に取り組みます。理論だけ、実装だけではなく、両者を往復しながら理解を深める構成です。

Q. 最終的にはどのような成果を目指しますか。
A. 各技術を個別に理解するだけでなく、それらを統合したシステムとして設計・実装し、最終的にはデモおよびETH Global Tokyoでのリリースを目指します。

Q. 過去に開催された「Coreプログラム(EF主催))」の参加者も応募可能ですか。 

A. 可能です。本SGは、過去のCoreプログラムとゼロ知識証明等の習得難易度において共通する部分はありますが、カリキュラムの構成が異なります。既習の方にとっても、改めて構造理解を深める場として活用いただけます。

 

応募方法

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